MS-01はMinisforumが開発した、10Gbイーサネットポートを搭載した初のミニワークステーション製品です。 MS-01は、高性能なコンピューティングと複数デバイス間の高速なデータ運用を必要とするユーザー、例えばデザイナー、企業の協同作業者、より強力で高速なHomelabserverを構築必要な方などのニーズを満たすために設計されました。
MS-01のCPUには、Core i9-13900H、Core i9-12900H、Core i5-12450Hの3種類が選択可能です。この記事では、その中で最も高い構成であるCore i9-13900Hを搭載したMS-01をテストしているので、以下に詳しく紹介します。
見た目:
本体サイズは長さ196mm、幅189mm、高さ48mm、重量は1.42kg、容積はわずか1.78Lで、一般的なデスクトップの容積の約1/25となり、デスクトップスペースの容積の1/2を節約できます。
配色は灰色と黒色で、繊細な金属の質感があり、かなり技術感が感じられます。本体前面には電源スイッチとUSB TYPE-Aポート×3、3.5mmヘッドフォンジャックのみで、側面にはminisforumのロゴがプリントされ、メタルボディの構造が堅牢性と耐久性を感じさせ、製品の信頼性を一層際立たせています。
背面に搭載された革新的なデュアル10GbEポートに加え、一般的に使用される2.5Gポート×2(うち1ポートはvpro機能対応)、40G USB4ポート×2、USB TYPE-A×2、HDMI2.0ポートを装備しており、ユーザーの様々な拡張ニーズに十分に対応します。
また、ボタンを押すだけで筐体を取り外すことができる着脱が簡単な設計も特徴で、メモリやハードディスク、グラフィックカードの取り付けがシンプルにするように設計されています。日常のファン清掃にも非常便利です。
パフォーマンス:
そのコンパクトなサイズにもかかわらず、MS-01の性能は驚くほど優秀です。搭載されているIntel Core i9-13900Hプロセッサーは14コア20スレッドで、動作クロックは最大5.4GHとなっています。
BIOSで、PL1が60W、PL2が80Wであることが確認できます。
Cinebench R23を使用して動作確認を行ったところ、60W/80W BIOS環境でのマルチコアは16617点、シングルコアは2060点となっています。CPU-Zテストでは、シングルコアが873、マルチスコアが 7946.5となります。
【3DmarkのCPUプロファイル】
スコアデータから見ると、i9-13900Hは規格に適合するレベルの性能を発揮することができ、大規模なデータ処理であろうと、複雑なコンピューティングタスクであろうと、簡単に管理することができ、ユーザーに効率的で安定したコンピューティングサービスを提供することができます。
Iris® Xe(96EU)のスコアもかなり優秀で、3DMarkのFire Strikeのスコアは6137となり、グラフィックスカードスコア:6442、物理スコア:29527、総合スコア:2414となります。
このような性能で、主流のオンラインゲームや3Aゲームなどを楽しむことができます。ビデオ編集やデコードがスムーズに実行することができ、HEVC、VP9、AV1 8Kハードウェアデコードをサポートしています。
放熱性:
コンパクトなサイズゆえ、放熱設計は特に重要です。 MS-01は放熱性を高めるために金属ボディを採用したことに加え、内部の冷却モジュールも大面積でCPUとメモリをカバーし、これら2つの大きな発熱体の温度上昇を十分に抑えています。
CPU冷却モジュールを取り外すと、冷却モジュール全体が吸音フォームに包まれ、冷却フィンと銅製パイプが綺麗に配置されています。少しご注意のところは、CPUの熱伝導材にはシリコングリスが使われており、HX99Gと違い、液体金属は使用されていません。
【Prime95およびAida64ソフトウェアの負荷テスト】
高負荷を想定した負荷テストを行うことで、60分間の連続動作後、CPUの最高温度はわずか83℃で、過熱もなく発熱が分散されました。
静音性:
多くの人にとって、パソコンの静音性も非常に重要な一点です。静かな作業環境は人をリラックスさせます。MS-01の全負荷時の最大ノイズはわずか43dBで、大半のユーザーはパソコンが全負荷ファン全速の状態になることはほとんどありませんが、パソコンの音は基本的に周囲の音でカバーされるため、ユーザーはノイズの問題を心配しなく、自分の仕事やエンターテイメントに集中することができます。
アイドル状態
周りの音 | 前側 | 後ろ | 右側 |
16dB | 23.2dB | 23.1dB | 23dB |
ファイル全速・全負荷時
周りの音 | 前側 | 後ろ | 右側 |
16dB | 42.1dB | 42.9dB | 41.1dB |
拡張性:
MS-01はM.2 NVME SSDスロットを3つ備えており、さらにU.2 NVME HDD拡張アダプタボード(※2280 HDDと位置を共有)も付属しています、ストレージの拡張性は非常に高い。 3つのスロットはチャンネルによって制限されており、左から4.0 x4、3.0 x4、3.0 x2となっています。お客様のニーズに応じて適切なストレージソリューションを自由に選択できます。
①3つのM.2 NVME SSD
②1つの U.2 NVME SSDと2つの22110 M.2 NVME SSD
大容量ストレージと高速ストレージのニーズを簡単に満たすことができますが、U.2ハードディスクドライブを使用する場合は、以下の写真に示すスイッチを切り替える必要があることに注意してください。
MS-01はRaid0およびRaid1機能をサポートしており、必要に応じてデータストレージのストリップや データミラーの作成が可能です。
また、ハーフハイトのグラフィックスカード用のPCIEx16スロットを装備しています。現在、最大RTX A2000グラフィックスカードをサポートしており、プロのデザイナーのニーズを十分に満たすことができます。
PCIEx16スロットはネットワークカード、USBカード、シリアルカードで拡張することができ、デバイスの全般的な使いやすさと自由度を高めることができます。
ネットワーク:
最後の注目点は、MS-01のデュアル10GbE SFP+ポートで、ミニ・ワークステーション製品ではこれまでになかった革新的なデザインです。2つの10GbE SFP+ポートはIntel X710チップを採用し、独立したヒートシンクを装備しています。
2つの2.5Gネットワーク・ポートは I226-LM+1226-Vで,左側のポートはINTEL vProテクノロジーに対応しています。
MS-01には、2.5GbのThunderbolt Ethernetを構築できるUSB4ポートが2つ、10GbE SFP+ポートが2つ、2.5Gbネットポートが2つあり、最大65Gbの伝送速度を構築することが可能です!10GbE SFP+ポートの伝送速度は2.5Gbネットポートの4倍で、高速LAN、ネットワークストレージデバイス、サーバーとの連携に最適で、異なるデバイス間の高速データ転送を実現し、ALL IN ONEとしても使用できます。
まとめ:
MS-01ミニ・ワークステーションは、軽量・コンパクトでありながら、標準的なデスクトップ・パソコンに匹敵するパワフルな性能を誇ります。 パワフルなパフォーマンス、優れた放熱性能、豊富なインターフェース、優れた互換性など、間違いなく高い評価にふさわしい高性能ミニワークステーションです。
プロの分野でも個人の仕事場でも、さまざまな高負荷タスクにおけるユーザーのニーズを満たすことができ、ユーザーに効率的で便利な作業体験をもたらします。
※テストデータはすべてハイパフォーマンス パワーモードで取得されたもので、テストデータはご参考までに。
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